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交通事故による胸郭出口症候群
胸郭出口症候群というのは、第1肋骨、第1胸椎と胸骨で囲まれる胸郭出口で、神経や血管が圧迫されて牽引されることで発生する症候群を指します。
頚髄からは、末梢神経の頚髄神経が伸びて腕や手に通じているのですが、第5頚神経から第1胸神経が主として集まった腕神経叢と鎖骨下動脈が胸郭出口を通っています。
そして、これらが胸郭出口で圧迫され、牽引されることによって、肩こり、上肢の痺痛、痺れ感、冷感、脱力感などが生じるのです。
これには、先天的、体質的な要因などによる非外傷性要因によるもの、また、外傷性要因によるものがあります。
神経の圧迫によって生じるものを神経原性の胸郭出口症候群といい、それには、圧迫型と牽引型があります。
圧迫型は、筋肉質の男性で怒り肩に多く、牽引型は、首が長く、なで肩の女性に多いようです。
交通事故で問題とされるのは、牽引型が大半のようです。
外力による頚部のしなりが原因と言われていて、むち打ち損傷の被害者によく見受けられます。
胸郭出口症候群は、モーレーテスト、アドソンテスト、ライトテスト、ルーステスト、エデンテストなどの誘発テストによって診断されます。