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交通事故による記憶障害
交通事故にあって激しく頭を打ったりすると、かなりの高い頻度で記憶障害になる可能性があります。
例を挙げると、事故にあった後、意識が回復して、周囲の人と普通に会話をしているのにもかかわらず、しばらくしてから尋ねてみると、意識を回復した後の数日間のことを記憶していないという場合です。
さらに、外傷を受けた時点からさかのぼって、外傷以前の記憶が全く失われているケースもあります。
このような外傷前後の記憶というのは、あとになって少しずつ思い出す場合と時間が経過しても全く思い出せない場合があります。
事故などで脳外傷後の記憶が失われるのを、外傷後健忘と言います。
この外傷後健忘は、脳損傷が重症であれば、それだけ持続期間が長くなります。
健忘というのは記憶が失われた状態を指し、いくつかに分類されます。
脳損傷の時点から過去に遡り、記憶が失われる状態を逆行性健忘、損傷後の記憶が失われたり、ものを覚えにくくなる状態を順向性健忘といいます。
事故による記憶障害が一時的なものではなく、脳外傷の後遺症になると、新しいことを学習できなくなるので、社会復帰が非常に難しくなります。